小さな子供がいるご家庭では、子供がゲームにはまりすぎて困っている方も多いのではないでしょうか。
特に小学生は遊び盛りでゲームにのめり込みやすい時期ですし、学校のお友達もやっていますから、学校でゲームの話題もよくでます。親の言うことを聞かない時期ですから大変ですよね。
まあゲームって楽しいからなあ……。大人でもはまる人が大勢いるくらいなんだから、暇を持てあましやすい子供ならなおさらだよね。大人のように外でお金かけて遊ぶこともできないし。
香川県では「ゲームは1日1時間」という条例が作られたとのことですが、私はこれには反対です。ルールを守らない子供に「条例で決まってるから!」なんて言っても通じるわけがありませんから。
子供がゲームで遊ぶ時間に制限をかけるのは悪いことではないです。ただそれは、親がやるべきことであって県がやることではないですね。
ただ親が言ってもなかなかゲームをやめない子供もいるでしょう。
子供にゲーム時間を守らせるコツは、きちんと事前にルールとペナルティを決めておくことです。
私も幼い頃は親からゲーム時間を制限されていました。制限をくらった身だからこそ子供の立場で感じたことも含めてコツをお教えします。
ルールとペナルティを事前に決めよう
子供のゲーム時間についてルールとペナルティを事前に決めておいて、明確化しておきましょう。
遊ぶ時間を何時間までと制限をかけずに、気まぐれで叱るのはよくありません。「そろそろやめなさい」「ゲームばっかり!」と突然怒られるだけでは、子供はなぜ今怒られたのかがはっきりと分からず理解できないです。
しつけにおける基本なのですが、「なにが良くてなにが悪いのか」を相手にはっきり伝えるために、気まぐれや気分で叱らず、叱るタイミングをはっきりさせておくことが大事なのです。
そのためにルールを決めておきます。ルールを守っているなら叱ることはせず、破ったときに叱りましょう。それなら子供は「ルールを破ると怒られる」と理解できます。
ペナルティに関しても事前に明確化しましょう。ルールを破ったら何が起こるのかわからないよりも、「ルールを破ったらゲーム三日間禁止」の方が、ルールを破っちゃいけないと思わせることができますし、破ってしまったときもペナルティを納得させられます。
ルールとペナルティ作りは子供と相談しながら
大事なことは、ルールとペナルティを親が勝手に決めずに、子供と相談して決めることです。
もちろん制限をかけたいのは親の方なので、子供の要望を全部受け入れるのは無理ですが、話し合いの中である程度納得はさせてあげてください。
なぜルールを作ってゲームの時間を制限する必要があるのか、それをちゃんと話して、子供に理解させることが大切です。でなければ、自分の好きなことをただ抑えつけられるだけになってしまい、多大なストレスとなってしまいます。
小学生くらいの子供なら、友達もゲームをしています。たとえば1日30分とか1時間って制限をかけると、友達との話題についていけなくなって疎外感を受けるかもしれません。
頭ごなしにルールを設けるのではなく、子供がどれくらいなら我慢できそうか、子供の意見を聞くことも必要です。
ゲーム時間を守らせるルール作りのコツ
ゲームは1日何時間が良い?
ルールを決める上で一番悩むのは、「ゲームは1日何時間まで?」だと思います。
私の体感から言うと、1日2時間がベスト。1時間以下ではかなり短くて満足度が低いですし、ゲームが先に進まなくて友達にも置いてけぼりにされやすいです。
人間の集中力は1時間半が限界ですから、2時間だと子供でも少しは飽きと疲れがやってきます。2時間なら結構進められますし、丁度疲れ時なので気分的にも辞めやすいです。
休日だと3~4時間くらいまで伸ばしても良いかも。他に趣味がないと休日は暇になりますからね。
勉強や宿題など、ゲーム以外のことをやらせる
ルール作りで大切なのは、ゲーム時間を制限するだけではなく、他のことをやらせることもルールに組み込むこと。
たとえば「宿題を終えてからゲームする」「宿題以外に1時間は必ず勉強時間を取る(もしくはノルマ制)」「家事を手伝う」といったルールを作りましょう。
そもそもゲームばかりしてほしくないのは、ゲーム以外のことができない人になってほしくないからだと思います。それなら、ゲームを封じるだけでは本来の目的が達成できていません。
好きなことができなくなる経験をさせるより、やるべきことをやる経験を培わせる方が、将来しっかりした大人になります。むしろやるべきことをやるならゲームは無制限にしても良いくらいです。
もちろん子供の行動をルールでばかり縛り付けるのは良くないので、なんでもかんでもではなく大事なことだけルールにして、ゲームにだけ夢中にならないようにさせてください。
ルールを遵守しているのなら褒める
子供がルールを遵守しているなら、きちんと褒めてください。
ルール内で遊んでいるだけなのに、親がゲームに対して悪感情を持っていたり、ルールの範囲内なのに「はやくやめなさい」と口をすっぱくして言うのは逆効果です。
一度合意して決めたルールなのですから、ルール内で遊ぶことはなにも問題がないというのを、子供に伝わるようにしましょう。ゲームをやめたら「ルールを守ってて偉いね」と言ってあげると良いです。
子供がルールを守り続けているのなら、たまにお菓子などの褒美を与えるなど、ちゃんと言葉や行動で子供を褒めてあげることが大切です。そうすることで、子供はルールを守ることが良いことなんだと学んでいきます。
ルールを破ったときのペナルティ作りのコツ
罰がなければ子供はルールを守らない
ルールを破ったときのペナルティをきちんと作っておくことが大切です。ルールを破っても罰がないとわかれば、子供はルールを守りません。
香川県の条例が無意味であることの理由のひとつがこれ。条例は違反しても罰がなにもないので、罰のないルールを制定していても意味がありません。ルールというものを軽視するようになってしまうだけです。
ルールを守らなければどうなるのか、とはっきり伝えておくことがルールを守らせるために大事なことです。
ペナルティは重すぎてもダメ
ルールを破ったときのペナルティは重すぎてもダメです。
ルールを破らせたくないから重くしたいのは分かりますが、子供のうちはまずルールを破ることは何度かあります。子供の頃からルールを絶対遵守できる人なんて世の中にいません。
ペナルティが重すぎたら子供のストレスは計り知れませんし、ペナルティに耐えかねて親の陰に隠れてゲームしたり、親に反抗するようになりかねません。罰が重すぎると反省するより反抗心の方が芽生えます。
「ゲーム1ヶ月間禁止」より、「翌日ゲーム禁止」「3日間ゲーム禁止」くらいの方が効果的です。ルールを破るくらいゲーム好きな子供ならそれだけでも十分つらいと感じますし、期間が短いからこそ罰に現実味を感じるようになります。
我慢を覚えさせることは大事ですが、我慢のさせすぎはストレスばかり溜まって子供に良くないと思ってくださいね。
ペナルティは必ず実行する
子供がルールを破ったら、ペナルティは必ず実行しましょう。かわいそうだからと思ってなんだかんだ甘やかしてゲームすることを許してしまうと、子供はルールを守る重要性を理解できなくなります。
罰を受けてこそ、次はルールを破りたくないと思うようになります。罰を受けないのならルールを遵守する必要がありません。
将来的に学校のルールや職場のルールを守れない人間になってしまわないためにも、ペナルティは必ず与えてください。ルールを破ったら自分が損をするのだと分からせることが大切です。
親が絶対にやってはいけないこと
×ゲームについて否定ばかりする
親がゲームについて否定ばかりするのは絶対にやってはいけません。
まず、ゲーム自体悪いことではありません。ゲームにはまりすぎてゲーム以外のことをやれなくなるのが悪いのであって、ゲームそのものが悪いのではないのです。
パチンコやアルコール、たばこなど大人の趣味の方がよっぽど悪いですしね。もしゲームに対して悪い印象を持っているのなら考えを改めた方が良いです。
自分の好きなものを親が否定ばかりする環境は子供に悪影響です。幼い頃から自分のやっていること、好きなことを最も身近な親が認めてくれないのは、抑圧されるストレスしか感じませんよ。
ルール内で遊んでいる限り、ゲームを否定せずむしろ肯定的になってあげましょう。子供がゲームの話をしてきたらちゃんと聞いてあげること。ゲームが上手かったら褒めること。どんなことでも親に褒められるのは良い体験になります。
親が一緒にゲームしてあげるのも良いと思いますよ。自分の好きなことを親が一緒に楽しんでくれるのは子供にとって嬉しいことです。
Nintendo Switchなら一台あるだけで、おすそわけプレイで一緒に遊べるのでおすすめですよ。
×ルールを破っているのに甘やかす
先述した通り、ルールを破った場合はペナルティを必ず実行しましょう。ルールを破っているのに甘やかしてはいけません。
ペナルティ実施中に子供がかわいそうになる気持ちは分かりますが、心を鬼にして耐えましょう。ルールを破ったら損をすることを身につけさせることが、子供のためになりますから。
甘やかしてしまうと、家庭外でもルールを破って良いと考えるようになってしまいます。子供のうちにルールを守ることの大切さを学ばせましょう。
×ルールを守らないからゲーム機を壊す
ルールを守らないことにイライラして、それならいっそゲームができないようにゲーム機を壊す、という発想をする親がたまにいらっしゃいます。
子供のゲーム機を壊すことは、親として最もやってはいけないことです。
親が買ってくれたとはいえ、ゲーム機は子供の所有物。子供が大好きなものを親に破壊される体験をした子供は、間違いなく性格が歪みますよ。
子供は親を真似ます。自分の思い通りにいかなかったら他人の物を破壊して良いという価値観を身につけさせてしまいます。環境が子供の人格を形成しますので、絶対にやめましょう。
もしどうしてもルールを守らない、ペナルティも言うことを聞かない、と本当にお手上げなレベルで困った場合は、子供が反省するまでゲーム機を取り上げるだけに留めてください。
まとめ
子供にゲーム時間を守らせるコツは、ルールとペナルティを設けること。
「ルールを守れば得をする」「ルールを破れば損をする」ということを身をもって体験させることが大切です。要はアメとムチが大事ということです。
改めて言うけど、ゲーム自体が悪いわけでは全然ないからね! ゲームしているだけで子供が悪いことをしている、っていう風に扱うのはやめてほしいな。
ゲーム以外のことをやらせるルールを作るなら、いっそゲーム時間に関しては制限をかけないのもアリだと思うよ。やるべきことをちゃんとやっているなら、ゲームして悪いことはないもん。
そうですね。ゲームばかりしすぎなのはダメでも、子供がやりたいことを抑えつけるのは本来考え物です。自主性を身につけさせるためにも、子供のやることを縛り付けるのはほどほどに、ですね。
子供と一緒にゲームするのもおすすめですよ。家族で遊べるおすすめのゲームソフトを以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。