ニンテンドースイッチって、Joy-Conもプロコンもよく壊れるよね。
特にアナログスティックが勝手に動くことが多くて、新品を買っても2~3ヶ月でスティックがおかしくなるもんだから、なかなか思い通りにゲームができなくて困るよ。
Joy-Conのスティックの脆さについては、海外で集団訴訟が起こっているくらいですからね。日本でもSNSを見ていれば故障報告が後を絶ちません。
消費者の使い方の問題ではなく、根本的に製品が壊れやすいことは間違いないと思います。
地味にコントローラーの値段が高いのも厄介だよね! 修理費だってバカにならないしそもそも修理に出すのめんどくさいし。なにか良い直し方や対策ってないの?
スティックが勝手に動く不具合の直し方はちゃんとあります。とはいえ、全く症状を起こらなくさせることは残念ながらできません。
しかし値段や手間を考えたときに、できるだけコントローラーの故障に悩まされないようにするための対策は取れます。
今回はスティックが勝手に動く不具合が起こったときの直し方と、根本的な対策を紹介します!
スティックが勝手に動く不具合の直し方
具体的な症状
Joy-Con、プロコンに関わらず、スティックを触っていないのにキャラクターやカーソルが勝手に動く症状のことを指します。
また、スティックを右に倒しているのにきちんと反応してくれないといった、スティックが正常に反応しない現象も、スティックの内部動作がおかしくなっているために起こります。
ゲームソフトそれぞれにコントローラーのデッドゾーン(入力無視する範囲)というものがあり、スティックをわずかに倒しただけでも反応するソフト、多少倒している程度では反応しないソフトがあります。
デッドゾーンが狭いゲームソフトでは、キャラクターが勝手に動く現象が起こりやすいです。
例を挙げると、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』はデッドゾーンが狭いため、スティックの不具合を確認しやすいソフトだと思います。

《出典:ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド》
プレイ中、スティックを触っていないのにキャラクターが歩き続けるといった症状があれば、スティックの異常を疑いましょう。
『フォートナイト』ではゲーム内設定でコントローラーのデッドゾーンを自由に決めることができます。

《出典:フォートナイト》
こういったソフトではデッドゾーンをやや広めにしておくことで、多少スティックに異常があっても、問題なくプレイすることが可能です。
コントローラーを更新する
スティックの異常が見つかった場合は、まず「コントローラーの更新」を試しましょう。
コントローラーは普段使いしているものは本体と同じように自動的にアップデートされていくのですが、たまにコントローラーだけ更新されていないことがあります。
古いバージョンのせいで誤作動を起こす場合もあるので、本体の「設定」⇒「コントローラーとセンサー」⇒「コントローラーの更新」で、コントローラーを最新にしておきましょう。
スティックの補正を試す
本体の「設定」⇒「コントローラーとセンサー」⇒「スティックの補正」から、異常が起きているスティックを補正できます。
スティックを触っていないときは中央に「+」マークが表示され、スティックを動かすと「●」マークが正常に動けば問題ありません。
スティックを端まで倒しているのに「●」が端まで行かなかったり、ブレたりするという場合は、Xボタンで補正を試しましょう。
指示通りに補正した後、再び「●」マークが正常に動くか確認します。
不具合の症状が軽い場合はこれでも直ることが多いです。ただ、使い続けていくと再発しますし、徐々に症状が重くなっていきます。
何度スティックの補正を試しても正常に戻らない場合は、修理するしか方法はありません。
接点復活剤を使用して自分で修理する
コントローラーの分解を自分で試すのはあまりおすすめしません。一度分解してしまうと任天堂の修理対象外となってしまいます。(任天堂以外の業者が分解して修理した場合も同様)
自分で修理するなら接点復活剤をおすすめします。これはスティックの根元にスプレーをシュッと吹きかけるだけで、接触不良などを起こしている電気系統の接点を回復できるものです。
とても簡単にできますし、ある意味汚れを取っているだけで分解にもあたりません。値段も任天堂に修理に出すより圧倒的に安いです。
これが意外なほどに効果があります。勝手に動くようになっていたスティックが一発で直りました。一ヶ月もすればまた再発してくるのですが、その度吹きかけて元に戻っています。
これでもスティックの異常が直らない場合は、任天堂に修理に出しましょう。
※ただし、なにか修理されたと感じる痕跡がある場合は任天堂から修理を拒否されてしまうことがあります。接点復活剤は分解ではないため修理対象外にはならないはずですが、必ずしも大丈夫と断言できるわけではありません。接点復活剤を使う場合は自己責任でお願いします。
任天堂サービスセンターで修理する
スティックの補正や、接点復活剤を使っても直らない場合は、任天堂サービスセンターに修理に出しましょう。
民間の業者もJoy-Conやプロコンの修理を受け付けているところがありますが、悪徳業者も少なくないので、任天堂に修理を依頼するのが一番安心です。
特にコントローラーの購入から一年以内は保証期間ですので、この間は無償で修理してもらえます(送料も着払いでOK)。保証期間外だと、スティックの修理であればおよそ2000円程度かかります。
関連記事:ジョイコンの修理にかかった費用と日程を公開!スペアがあると便利
以下のオンライン修理受付から、必要事項を入力して修理を依頼しましょう。
修理期間は1~3週間とかなり長いので、修理中も遊べるようにスペアのコントローラーを購入しておくと良いですよ。
根本的な対策
非純正のコントローラーを買う
ニンテンドースイッチでは純正コントローラーが非常に壊れやすいので、非純正のコントローラーを購入するのもアリ。
以下の記事で、非純正のコントローラーのメリット・デメリットを解説しています。「非純正のコントローラーでもちゃんと遊べるの?」と不安な方は読んでみてください。
関連記事:【Switch】非純正のコントローラーのメリット・デメリットを解説
多くの方は非純正のコントローラーでもちゃんと遊べますよ。非純正であれば以下のコントローラーが純正のプロコンのような感覚で使えておすすめです。
Joy-Conに関しては特別な構造をしているコントローラーなので、非純正だと使い勝手が良いのは少ないかもしれません。個人的にはJoy-Conは純正が一番おすすめです。壊れやすいですけどね……。
任天堂が無償修理を認める日が来る?
2020年6月26日、任天堂の株主総会にて、株主から「Joy-Conの動作不良が米国で集団訴訟されているが、安心と信頼の面で対応が疎かになっていないか」と質問を受けていました。
参考記事:任天堂 株主・投資家向け情報 株主総会
これに対し任天堂社長自ら、初めてJoy-Conの動作不良に関して公式のお詫びがありました。これまではどれだけユーザーから不満が噴出していても、任天堂がコントローラーの壊れやすさを認めたことはありませんでした。
更に、米国任天堂では保証期間外であっても無償修理するという対応を取っています。米国での集団訴訟によって危機感を感じたため、米国ではこういった対応を取っているのでしょう。
日本では未だにお詫びがあるだけで何の対応も取ってもらえていないのが不満ではありますが、今後日本でもスティック異常を無償修理してもらえるなど、なにかしら動きがあるかもしれません。任天堂の誠意に期待したいですね。
まとめ
スイッチのスティックが勝手に動く不具合の直し方は以上になります。
要約すると「スティックの補正を試す」⇒「それでもダメなら接点復活剤を使用する」⇒「それでもダメなら任天堂に修理に出す」という感じですね。
そもそも故障するのが嫌だという場合は、非純正のコントローラーの購入を検討すると良いですよ。
ニンテンドースイッチライトだったら、修理に出している間遊べないのも困るよね。接点復活剤で直せるならすごく助かるんじゃないかな。
せっかく高いお金をかけてゲーム機を買っているのに、ものの2~3ヶ月で壊れるというのはかなり納得いかないですよね。
日本も海外のように集団訴訟すれば無償修理になるような気がしますが、日本人の気質的に難しいところですねえ。