ザナルカンドの遺跡にいるユウナレスカは、たどり着いた召喚士に究極召喚を教える役目を担っています。
究極召喚の真相を伝え、究極召喚獣の祈り子を選ぶようユウナに言いますが、ユウナたちはこれを拒否。
するとユウナレスカは、まやかしの希望を捨てたユウナたちに、死の安息を与えようと殺しにかかってきました。
はた迷惑だよね。絶望に沈む前に救いを与えてやろうって言って殺そうとしてくるなんて……。余計なお世話だよっ!
結局ティーダたちに倒され彼女は消滅しますが、ユウナレスカは今までにもザナルカンドに来た召喚士たちを殺してきたのでしょうかね?
ユウナレスカとは
《出典:ファイナルファンタジーⅩ》
ユウナレスカは1000年前の召喚士であり、初めて究極召喚を用いて初代シンを倒した人物です。
シンを召喚したエボンの娘であり、現在は伝説の召喚士として語り継がれています。
ティーダたちがザナルカンドの遺跡で出会った彼女は死人であり、死してなおシンを倒す究極召喚を召喚士に授けていたようです。
究極召喚の始祖だからか、はたまた死人であるからか、死への観念が生者とは異なっており、死こそ安息という考えを持っています。
シンと究極召喚を巡る死の螺旋を受け入れており、まやかしの希望を召喚士に与えるのが役目だと考えています。
シンと究極召喚の真相
シンは究極召喚獣に憑依し変化した姿であり、シンを究極召喚獣で倒しても、その究極召喚獣がまた新たなシンへと生まれ変わります。
また、究極召喚獣はガードの一人を祈り子へと変化させるものであり、究極召喚を唱えた召喚士も死んでしまいます。
つまり2人の命を捧げてやっとシンを倒すことができますが、その召喚獣が新たなシンになるために、一時的なナギ節が訪れるだけの気休めでしかないという事実が、ユウナレスカの口から語られました。
エボンの教えでは、シンは人間の罪と教えられていましたが、それは人々にまやかしの希望を与えるための嘘でしかありません。
ユウナの父ブラスカも、今度こそシンは復活しないかもしれないという希望を持ってシンを倒しましたが、結局は永遠に続くループでしかなかったのです。
ユウナレスカは究極召喚を拒否する召喚士たちを殺してきた?
まやかしであるとはいえ、それしか手段がなく、召喚士たちが求めてきた究極召喚を授ける立場にあるユウナレスカ。
究極召喚を否定したユウナたちに襲いかかりましたが、ひょっとすると今までにもああやって召喚士たちを殺してきたのかもしれません。
ザナルカンドまでたどり着いて究極召喚を得た召喚士は、1000年の間でも4人だけ。
召喚士の旅が困難であるというのも理由でしょうが、たどり着いても究極召喚の真相を知ったことで、それを否定しユウナレスカに殺されてしまった人も多いのかも。
召喚士は自分の死を覚悟して旅を始めていますが、ガードの命を犠牲にできないという人もいるでしょうし、ガード自身が受け入れてくれる必要もあります。
それにユウナ以外にも、イサールやドナたちも強い信念を持って旅をしていましたから、まやかしの希望という真実を知ってしまったら、ユウナたちのように反発していたかもしれませんね。
そう考えると、1000年経っても4人しか大召喚士がいないというのも納得できます。ザナルカンドまでたどり着いても、究極召喚を受け入れる人は少なそうですから。
ユウナレスカも誰彼構わず殺しはしないはず
ユウナたちを殺そうとしたユウナレスカですが、究極召喚を受け入れない召喚士たちを誰彼構わず殺そうとはしないと思います。
ユウナたちの場合は、究極召喚やエボンの教えをまやかしだと完全否定し、究極召喚を用いずに真の平和をもたらそうとしていました。
1000年前にそれを行うことができず、自身と夫を犠牲にシンを倒した身であるユウナレスカとしては、そのユウナの信念を認めたくなかったのでしょう。
単純に究極召喚獣の祈り子を選べない、やはりシンと戦うのが怖い、といった理由で拒否していた場合は、殺すことはしないと思われます。
ユウナレスカに襲いかかって返り討ちにあったアーロンも、逃亡するのを追うことはしなかったみたいですからね。
ユウナたちのように、ユウナレスカの考えを真っ向から否定するような人たちは、殺すことで自分が正しいと信じ込みたかったのでしょう。
最終的にはユウナレスカも救われた?
ユウナたちに倒され絶望に沈むように異界に行ったユウナレスカですが、ティーダたちがシンを完全消滅させたことで、ユウナレスカも救われていると良いですね。
スピラを悲しみの螺旋に落としたくないという気持ちだけは、ユウナたちと一緒だったはずだよ。自分のやり方に賛同しない人を殺そうとするのはダメだけどね……。