FF7の主人公クラウドと言えば、「興味ないね」が口癖のクールな主人公です。
でも本編をプレイした方はご存知の通り、ちょっとお茶目でコミカルなところもあるキャラなんですよね。
何より、ストーリーの後半で本来の人格を取り戻したことで、今までのクールさとは一転して物腰の柔らかい性格になりました。
よくスクワットしてたり、蜜蜂の館にノリノリで入ったりしているからね。実際はそこまでクールじゃないイメージだなぁ。
ですがFF7の2年後の世界を描いた、FF7アドベントチルドレンでは、一転して極めてクールなクラウドになっています。一体どうしてこんなに暗くなっちゃったのでしょうか?
FF7のクラウド
《出典:ファイナルファンタジーVII》
FF7でのクラウドは、自身を元ソルジャー1stと自称していますが、作中後半にて実はソルジャーになれなかった、ただの神羅兵だったことが判明します。
セフィロスのようなソルジャーを夢見て神羅に入ったものの、特別な才能を持ち合わせていなかったクラウドは、ソルジャーにはなれなかったのです。
そもそもソルジャーとは、ジェノバ細胞を身体に埋め込まれそれに適応した人物がなれるというのが実態でした。
クラウドもニブルヘイムで宝条に捕まり、ジェノバ細胞を埋め込まれてしまいます。
ですがソルジャー1stのザックスとは違い、ジェノバ細胞に耐える力を持っていなかったクラウドは、精神崩壊を起こしてしまいました。身体能力がソルジャー1stと同格になっているのは、ソルジャーと同じくジェノバ細胞を埋め込まれたためです。
その後、ジェノバ細胞の擬態能力によって、憧れのザックスやセフィロスといった自分の理想像のソルジャーだと自分を思い込み、演じることになります。作中のクラウドはこの状態であったため、本来のクラウドの人格ではなかったのです。
ティファのお陰で、ストーリー終盤にて本来の人格を取り戻し、ジェノバ細胞を完全に克服します。本当にクラウドを主人公として操作できるようになったのは、ここからが初だと言えますね。
本来の人格を取り戻したことで、格好つけて自分をよく見せようとしていた部分が消え失せ、内気で素直な性格に戻りました。
FF7アドベントチルドレンのクラウド
《出典:ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン》
セフィロスを倒し、メテオを退けたクラウドたちですが、世界はメテオの侵食をすでに受けていました。
星痕症候群と呼ばれる謎の死病まで蔓延し、原因不明で治療もできない病気が流行っていたのです。
クラウドも星痕症候群にかかり、ティファたちに何も告げずに一人いなくなってしまっていました。物語はここから始まります。
性格が暗くなったのは何故?
《出典:ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン》
アドベントチルドレンでのクラウドは、明らかに性格が暗くなっており、仲間と共にいることすら拒んでいるような様子でした。
何故そうなってしまったかと言えば、クラウドは罪の意識に苛まされていたからだと考えられます。
アドベントチルドレンの中でも、クラウドが「だって、見殺しにしたんだぞ?」と発言している箇所があります。
これはザックスやエアリスのことを指していると思われます。二人とも目の前で死にましたし、エアリスに至っては危うく自分が斬り殺すところでしたからね。
ザックスが自分を守って死んだことも、FF7本編ではずっと忘れていた(自分が偽人格を演じる上で都合が悪いので、ザックスの存在を忘却していた)のですが、終盤で思い出してしまいます。
それでも当時は、セフィロスという目の前の脅威と戦っている最中でしたので、後悔している暇はなかったでしょう。でも、2年後では違います。
メテオの後遺症で苦しむ人が世界中にいて、自身も星痕症候群を発症。ザックスとエアリスの死についても、日が経つほど自責の念が強くなっていったはずです。
よってアドベントチルドレンでのクラウドは、自責と罪の念に苛まされ、明るい人格ではいられなかったと考えられます。
描かれていなかった2年の間に、徐々にクラウドから明るさが失われてしまっていたのでしょう……。
どっちのクラウドも格好良い
アドベントチルドレンでは、最後に罪の意識と向き合うことができていましたので、これからは徐々に自分の性格を取り戻すことができると思います。
でもまぁ、素直でもクールでも、どちらでもクラウドは格好良いですけどね!
キングダムハーツや、ディシディアファイナルファンタジーなどの派生作品では、クールなクラウドが多いよね。
最近の綺麗なグラフィックだと、あんなイケメンなのに内気な性格というのが描きにくいのかな。リメイクでどうなるか期待だねー!