『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』に登場する、主人公アイクの父親、グレイルについて考察したいと思います。
グレイルは作中でも屈指の強キャラとして語られていますが、実際のゲーム内でのパラメータははっきりしていません。
その上諸事情により利き腕を自ら傷つけており、大幅に弱くなっていました。(それでも強かったですが)
今回は利き腕が傷ついた状態でのグレイルの強さが、どの程度だったのかを考えてみます。
グレイルとは

《出典:ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡》
アイクとミストの父親であり、グレイル傭兵団の団長。
実力のある人格者で、家族や傭兵団の仲間はもちろん、街の人々や各国の王族からも高い支持を受けているなど、人望が厚い人物でした。
元デイン国の四駿の一人で、【神騎将】ガウェインと呼ばれていました。
漆黒の騎士に剣を教えた人物であり、当時の実力は漆黒の騎士が今でも認めるほどの腕前。全盛期の実力は間違いなく作中でも最強クラスだったはずです。
しかしメダリオンに触れてしまったことで暴走し、自分たちを匿ってくれた村人や、妻のエルナを自らの手で殺してしまいました。
正気に目覚めた後、同じ過ちを犯さないために、再びメダリオンに触れて暴走してしまったときは、自分を殺してくれるようにフォルカに依頼します。
その際に、フォルカでもグレイルが暴走したときに殺すことができるよう、自ら利き腕の筋を絶ち、弱体化する道を選びました。
同時に最も得意だった剣を捨て、斧を使って戦うようになっていきます。
本編で登場したときには、既に弱体化した状態だったんですよね。更にステータスを見ることができる序章では、特別スキル『手加減』がついていたことで、本来のステータスが分かりませんでした。
漆黒の騎士との実力差

《出典:ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡》
7章にて、グレイルと漆黒の騎士の一騎打ちが描かれます。
漆黒の騎士は四駿の一人であり、同じ四駿のプラハでさえ怯えるほどの強さを持つ人物です。
ステータスもラスボスのアシュナードに匹敵し、エタルドという通常武器よりも遙かに強い専用武器を持ち、更には奥義『月光』も習得済み。
何よりも、女神の加護を受けた鎧を身につけているため、同じく女神の加護を受けた武器でなければ、ダメージは一切通せないというチートじみた強さを持つ怪物でした。
その漆黒の騎士に斧で挑むものの、まったくのダメージを与えることもできずに、漆黒の騎士に殺されてしまいました。
その際に漆黒の騎士は、「どういうことだ、この手応えのなさは」と発言し、グレイルの弱さに困惑していました。
元弟子であることもあり、漆黒の騎士はかつてのグレイルの強さを知っています。それとは比べものにならないほどあっさりと倒せてしまったため、思わず口に出た言葉だったのでしょう。
これはグレイルが利き腕を封じていたことを知らなかったが故の発言。とにもかくにも、やはり利き腕を封じた状態ではかなり弱くなっていることは間違いないと思います。
通常の斧で勝負を挑んでいる時点で絶対に勝ち目はなかったわけですが、剣撃を見ている限り、そこは関係なかったですからね。純粋に実力で劣っているのは一目瞭然でした。
プラハよりは強い

《出典:ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡》
漆黒の騎士と対戦前に、グレイルはプラハと戦っていました。
直接戦っている描写が描かれませんでしたが、アイクたちが駆けつけたときには明らかにグレイルが優勢であるようでした。
プラハも四駿の一人であり、漆黒の騎士には及ばないとはいえ、かなりの実力者ではあります。
プラハとの対戦後、グレイルは疲れや怪我をしている様子もなかったため、プラハより数段上の力を持っていることは窺えます。
他の四駿との差
四駿は四人とも均等な強さを持っているわけではありません。漆黒の騎士は四駿の中でも飛び抜けた強さを持っています。
他の2人に焦点を当ててみると、26章で戦うベウフォレスは、ステータス的にプラハとそう変わりません。プラハを圧倒していたグレイルであれば、ベウフォレスに負けることはないでしょう。
終章で戦う最後の四駿ブライスは、プラハ、ベウフォレスに比べて大きくステータスが上回っています。
とは言え漆黒の騎士よりは結構な差があり、実力的にはここがグレイルと互角のラインではないかと思われます。
結論
利き腕を傷つけた状態のグレイルの強さは、四駿では2番目に強いブライスと互角程度だと考えます。
漆黒の騎士が反則的な強さを持ち、ラスボスクラスの実力なのですから、それを除けば敵幹部の中でもトップクラスの強さを持っているというのは十分すごいですね。
全盛期であれば漆黒の騎士以上に強かったのですから、息子のアイクがあれだけ強くなれたのも頷けるものです。
フォルカはこのグレイルをなんとか太刀打ちできるレベルって言っていたけど、本当にフォルカ一人で暴走したグレイルを止められるのかねぇ。