ノベルゲームでおすすめの作品6選! ストーリー重視の作品を紹介

スポンサーリンク

ADVやサウンドノベルなど、文章を読ませることに重きを置いたゲームは、ストーリーを楽しむことに集中できて気楽にプレイできますよね。

小説や漫画と比べると、絵や音楽・ボイスがあるため、物語に没入しやすいメリットがあります。

作品によっては選択肢で物語が変化するのも特徴かな。自分の意志を物語に介入させることができるから、主人公への感情移入度が高くなるよね。

ノベルゲームに大事なのは、やはりストーリーの面白さ。今回は、ストーリーが特に面白くておすすめしたいノベルゲームを6つ紹介します!

スポンサーリンク

『Ever17 -the out of infinity-』

2002年にPS2で発売された『Ever17 -the out of infinity-』。

PSPやXbox 360などに移植されているものの、現行世代機への移植はされていないため、旧世代機を持っている人でないとプレイできないのが玉にキズ。

2002年の作品であるため、グラフィック面などは少々古くさい感じも受けますが、ストーリーがとんでもなく秀逸で、面白さは現行世代に全く劣りません。

ADV・ノベルゲームを語るなら本作を知らずして語れない、というほどの評価の高い名作。私はシナリオの秀逸さで本作に勝てる作品は存在しないと思っているほどです。

非常に評価と知名度が高い作品でありながらメディアミックス化されないのは、本作のストーリー構成ゆえ。ゲームという媒体を見事に活かしている作品です。

ストーリー紹介

海洋テーマパーク「LeMU(レミュウ)」にて事故が発生し、6人の生存者が脱出できずに閉じ込められてしまいます。

空気と食料には余裕があるものの、数日後にはLeMUが圧壊してしまうため、6人は協力して施設からの脱出を目指します。

主人公は二人。大学生の倉成武(くらなりたけし)と、記憶を失った少年。序盤に主人公を選択します。

6人は不可思議な出来事に何度も遭遇し、LeMUに隠された秘密、事故の真相に迫っていきます。

最終章の怒濤の伏線回収が圧巻

本作は恋愛アドベンチャーゲームらしく、4人のヒロインにルートが存在し、4つの物語を楽しめます。

あまり恋愛が絡むようなストーリーではありませんが、それぞれの話は出来が良く、続きが気になる謎・伏線が大量に撒かれています。

ただ各シナリオの後半は面白いですが、中盤までは同じような展開が続き、盛り上がりにも欠けるため正直中だるみしやすいです。これが原因でゲームを途中で投げてしまったという人も少なからずいるでしょう。

しかし、本作の真骨頂は4人のルートをクリアした後にプレイできる最終章。この最終章こそ本作を名作たらしめており、怒濤の伏線回収は圧巻の一言。

ゲーム雑誌「ドリマガ」では、最終章をプレイする前にレビュアーたちがこの作品を低評価し、雑誌への苦情が相次いだことで改めてレビュアーが最後までプレイしてレビューし直すという異例な出来事が起こりました。

最終章をプレイした後のレビューは軒並み評価が高いです。最終章をプレイしていなければ、本作の面白さの1割も味わっていないと断言できるレベル。

私も絶賛されていた最終章をプレイするために途中の中だるみを我慢していましたが、我慢した甲斐がありました。私の周囲でこのゲームをプレイした人も、みな同様に最終章で評価をひっくり返しているので、是非とも最後までプレイしてみてください。

ネタバレ絶対厳禁!

ノベルゲームではネタバレを避けるのが定石だと思いますが、本作は特にネタバレを見ずにプレイすることを強く推奨します。

ネットで調べるとすぐに致命的なネタバレが引っかかってしまいますので、何も調べずに買って最後までプレイしてみてください。

私はこの作品の評価の高さとネタバレ厳禁であることを知って、本当にそれ以外の情報を何も持たないままネットで注文して最後までネタバレなしにプレイしました。

あらすじすらも知らない状態だったので、どんな世界観なのかを説明書を見て初めて知ったくらいですw

しかし何も調べずにプレイして本当に良かったと思うほど感動しました。ネタバレ絶対厳禁であるものの、この作品のすごさはネタバレしない限り伝えることができません。説明書を読んだだけでわくわくしたのは初めての体験でした。

本作は選択肢を間違えるとグッドエンディングになりません。4つのルートのグッドエンディングを見ないと最終章に行けないため、正しい選択肢を知りたければ以下のサイトを見ることをおすすめします。こちらのページはネタバレを排除してくれているため、下手に検索をかけるより安心です。

⇒ Ever17 〜the out of infinity〜 PS2攻略

常識を覆す巧妙なトリックが仕掛けられたシナリオです。これ以上何も調べず、騙されたと思ってプレイしてみてほしいです!

『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』

2009年にXbox 360で発売された『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』。

PS4やニンテンドースイッチなど多くのハードに移植されており、様々なメディアミックスが活発に行われている人気作。

アニメで観た方や、名前は知っているという方も多いと思います。10年前の作品ですが絵・BGM・インターフェースも良質で、古さを感じることはないでしょう。

アニメの出来が良く私もアニメから入りましたが、ゲームでは各サブヒロインのルートも存在するため、ゲームもおすすめですよ!

ストーリー紹介

秋葉原を拠点としている小さな発明サークル、『未来ガジェット研究所』。その設立者である岡部倫太郎(おかべりんたろう)は、ラジ館で行われる中鉢博士の講演へと向かいます。

突然館内で悲鳴が聞こえ、駆けつけた岡部は、天才少女・牧瀬紅莉栖(まきせくりす)の死体を発見します。

岡部は友人の橋田に紅莉栖が刺されたことをメールで送りますが、その直後周囲の人間が一時的にいなくなる奇妙な感覚を覚えます。

それ以降、自分の記憶と周囲の記憶に齟齬が生じるようになります。出席したはずの中鉢博士の講演が中止されたことになっていたり、紅莉栖が刺された旨を送ったメールが過去に受信されていたり、死んだはずの紅莉栖と再会したり……。

奇妙な出来事に悩みつつも、未来ガジェット研究所で発明品の研究をする岡部。しかし偶然にもタイムマシンを作ってしまい、それを機に世界に大きな変化を起こすことになっていきます。

タイムトラベルの設定が非常に奥深い

本作はタイムトラベルものなのですが、開発者がタイムトラベルについて猛勉強しただけあって、その設定がすごく奥深くかつわかりやすいものになっています。

本作のタイムトラベル理論は、現実に存在した自称タイムトラベラーのジョン・タイター氏の理論を基にしています。作中でも、現実とは少し形を変えてジョン・タイターが登場します。

最初はタイムトラベル理論について語る描写があってもちんぷんかんぷんに感じるのですが、中盤から実際にタイムトラベルするようになって、プレイヤーにもわかりやすく理論を解説してくれます。

理論がよくできているだけでなく、ストーリーへの活かし方が絶妙です! 世界観・設定がしっかり定まっていて、それを矛盾なく活かしきっており、終盤のどんでん返しもきっちり納得できる展開になっています。

序盤は退屈だが我慢して!

本作の序盤は伏線がたくさん張られているのですが、序盤の盛り上がりが弱いことと、主人公の奇抜なキャラクター性により途中で投げてしまうプレイヤーが少なくないです。

主人公の岡部はいわゆる中二病のキャラで、痛々しい妄想を一人で繰り広げたり、馬鹿な発言を繰り返すような見てて痛いヤツです。

しかし本作を序盤で投げるのは非常に勿体ない! 中盤からシリアスな展開へと一変し、岡部も中二病キャラを演じている余裕はなくなって真面目なキャラクターになるため、日常から非日常へと移り変わるギャップが魅力的なのです。

中二病の岡部のキャラクター性にもちゃんと理由があることが後にわかります。最終的には、むしろ中二病の岡部が格好良く見えてしまうような展開になりますので、序盤は退屈でも我慢してプレイしてみてほしいですね!

『ひぐらしのなく頃に』

2002~2006年にPCで発売された同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』。

同人ゲームとしては異例の人気を誇り、数々のメディアミックス化をした大人気作。名前だけは聞いたことがあるという人も多いでしょう。

原作はサウンドノベルで、絵がお世辞にも上手とは言えず人を選ぶ絵柄でした。現在は企業からコンシューマー版が発売されているため、そちらでプレイすることをおすすめします。絵も一新されているため、抵抗なくプレイできると思います。

ボリュームがとんでもなく多く、アニメでは4クールかけても省略が多すぎるほどでした。

原作では8つのシナリオ(鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編、暇潰し編、目明し編、罪滅し編、皆殺し編、祭囃し編)があり、これだけでも十分長かったです。

PS4版、ニンテンドースイッチ版では更に15本のシナリオが追加され全部で23本のシナリオになっています。プレイ時間は150~200時間はかかるほどの大ボリュームです。

ストーリー紹介

都会から田舎の雛見沢に引っ越してきた前原圭一は、同級生の竜宮レナや園崎魅音たちと楽しい毎日を過ごしていました。

しかし、村を訪れたカメラマンの富竹から、かつてこの村でバラバラ殺人があったことを聞かされます。

その事件についてレナたちに訪ねても、何故かみんなにはぐらかされてしまう圭一。村に対して疑心を持ち始めていたところ、村の伝統祭「綿流し」の日に、新たな事件が起こってしまいます。

背筋が凍るような恐怖と惨劇

本作のジャンルはホラーサスペンス。序盤は平和な村の様子が描かれ、かわいい女の子といちゃつくような日常シーンが流れますが、徐々に不穏な雰囲気へと変化します。

雛見沢に引っ越してきたばかりの圭一は、村の歴史を何も知りません。過去の事件を隠されたり、新たな殺人事件が起こることで、村に対して恐怖心を覚えるようになります。

序盤仲良くしていた友人たちもどんどん怖い人に見えるようになっていき、じりじりと迫ってくる臨場感のある恐怖の演出は背筋が凍る思いになるでしょう。

中盤からは読む手が止まらなくなるほどハマってしまう作品。惨劇で終わるシナリオが多いため、いわゆるバッドエンドにはなりますが、ただ後味の悪いバッドエンドではありません。最後まで楽しんで読めることは間違いないです。

正解率1%の謎を解け!

本作は大量の謎がシナリオ中に存在します。出題編と称される前半の物語では、その謎が最後まで明かされることはありません。

解決編である後半のシナリオで謎が解けていく構造になっています。事件の真相や、様々な奇妙な現象を自分で考えて推理するというのが、本作の醍醐味のひとつ。

最初のシナリオ「鬼隠し編」の真相は、推理内容を書いた100通のメールの中で、1人しか正解していなかったそうです。そのため、正解率1%と言われています。

私も出題編をプレイして謎を箇条書きし色々と考察していましたが、正直全然わかりませんでしたw 考察しているのも楽しいので、是非とも事件の真相を推理してみてください。

『CLANNAD(クラナド)』

2004年にPCで発売された『CLANNAD(クラナド)』。

このゲームを一言で表すと……「人生」、かな?

とまあ「CLANNADは人生」というのはネットで流行っているネタなんですが、とはいえ実際にプレイしてみるとその表現はあながち間違いではないのです。

そう言いたくなるくらい面白いだけではなく、人生に影響を与える作品であり、主人公の人生を描いている作品なので、「人生」という表現はなかなか言い得て妙なんですよ。

私はアニメから入ったのですが、本気で人生観が変わったと言えるほど感動した作品です。是非とも死ぬ前に一度はプレイしてほしい名作ですね。

現在はPS4版、ニンテンドースイッチ版も出ているため、PCを持っていなくてもコンシューマー機でプレイできます。アニメ4クールで収まりきらないほどボリュームもかなりあるので、値段は安いくらいだと思います。

ストーリー紹介

高校3年生の岡崎朋也は、家庭関係に問題があり、打ち込んでいた部活動も怪我で退部を余儀なくされ、希望のない毎日をただ漫然と送っていました。

ある日登校中の坂道で同じ学校の少女・古河渚と出会います。偶然出会った縁から彼女と関わることになり、自堕落だった彼の生活は少しずつ変わっていきます。

遅刻やさぼりが多く、不良で問題児だった岡崎は、渚や他の友人たちの影響で徐々に本来の真面目で優しい性格を取り戻していくようになります。

しかし自身の父親との確執は深まるばかりで、高校卒業後、父親から逃げるように家を飛び出して渚と暮らすことに。家族をテーマにして、岡崎の成長を描く物語です。

泣きゲーの最高峰

本作はいわゆる泣きゲーと呼ばれるジャンル。恋愛アドベンチャーと銘打ってはいますが、恋愛要素は一部のキャラクター以外はそれほど重要な要素ではありません。

各ヒロイン毎にルートが存在して(男性キャラルートもあり)、マルチエンディングとなっていますが、条件を満たすことでAFTER STORYという高校卒業後のストーリーをプレイできます。

各ルートでもかなり泣かされるほどシナリオの出来が良いのですが、AFTER STORYは別格の出来です。AFTER STORYでは高校を卒業して就職して結婚して……と岡崎の人生を描いていき、高校時代の友人も渚を除くとほとんど登場しません。

このAFTER STORYが「CLANNADは人生」と呼ばれるゆえん。岡崎がどんな人生を送っていくか、その目で確かめてみてください。あなたもきっと号泣して「CLANNADは人生」と言うようになりますよ!

BGMが名曲揃い

ノベルゲームではBGMも本編を盛り上げる上で大切なもの。その点本作はBGMも素晴らしく出来が良いです。

幻想的な曲や悲しい曲など、単独で聴いても良曲ですし、世界観やシナリオともマッチしていて本編に感情移入しやすくなります。

アニメもゲームに負けず劣らず良い作品だったのですが、アニメでも原作のBGMが採用されていました。

曲を聴くと本編のクライマックスシーンを思い出してしまい、それだけで泣きそうになってしまうほど。たとえゲームに興味がなくても、サウンドトラックだけでも手にしてほしいと思うくらい名曲揃いですよ。

『レイジングループ』

2015年にスマートフォンで配信された『レイジングループ』。

2017年にはPS VITA、PS4、ニンテンドースイッチに移植され、コンシューマー版ではフルボイス化・加筆シナリオなど豪華になっています。

ダウンロード販売が主で、パッケージはPS4版にしかありません。価格は3000円と安いですがクリアまでに40~50時間はかかるボリュームなので、かなりお得だと思います。

ストーリー紹介

房石陽明(ふさいしはるあき)はバイク旅行中に道に迷い、休水という限界集落にたどり着きます。

この村では「おおかみ」信仰が息づいており、夕霧が発生して死者が出たとき、村に紛れ込んだおおかみをくくる為の儀式「黄泉忌みの宴」を開いて、人間になりすましているおおかみを話し合いで見つけて処刑する決まりがありました。

陽明は黄泉忌みの宴に巻き込まれ、お互いを疑って殺し合う殺人儀式を行うことになります。

しかし陽明は妙な特殊能力に目覚めます。おおかみに殺されたはずなのに時間が巻き戻っており、死ぬ前の記憶を持って過去に戻る「死に戻り」という力を使うことができました。

陽明は死に戻りの能力を駆使して、村に隠れたおおかみを探すことと、村に隠された秘密を暴くことを目指します。

人狼ゲームを基にしたストーリー

ストーリー紹介で気づいた方もいると思いますが、本作のストーリーは『汝は人狼なりや?』というパーティーゲームを基にしています。

昼に村人の中から一人を処刑し、夜は人狼が一人を殺す。それを繰り返して、村人側は人狼を処刑仕切れば勝ち、人狼側は処刑される前に村人を人狼の数と同数以下まで減らせば勝ちというゲーム。

レイジングループでは同様のルールを、現実に殺し合いという形で行われます。ルールを破った場合、穢れと呼ばれる制裁が行われるため、嫌でもルールを遵守しなければならないのです。

人狼ゲームを知っている人ならより議論を楽しく見れると思いますし、ルールを知らない人でも作中でしっかり説明されるので全く問題ありません。

あくまでノベルゲームなので、誰がおおかみなのかを実際にプレイヤーが考えるわけではないです。選択肢で分岐するところもあるのですが、前述の死に戻りというシステムにより、間違えて死亡してもすぐ戻れるため、正解がわからなくて行き詰まるということはないので安心してください。

キャラクターの個性が際立っている

本作のキャラクターは誰も彼も個性がすごく際立っています。

絵柄が少々独特で、主人公がちょっと棒読みなのもあり、最初はあまりキャラクターに魅力は感じていませんでした。

しかし物語を進めていくと、キャラクター一人一人の個性が濃く、細部まで設定が練られているなと感心しました。

特に主人公とヒロインの個性が飛び抜けています!

棒読みに感じていた主人公の演技は、むしろこの演技じゃなければダメだと感じるくらいキャラクターにぴったりとマッチしており、とても魅力のある主人公だと感じるようになります。

メインヒロインの芹沢千枝実(せりざわちえみ)は、あまりにぶっ飛んでいて良い意味でも悪い意味でも個性の塊ですw 最後までプレイすれば彼女が愛おしくなると思いますよ!

『リベリオンズ~Secret Game 2nd Stage~』

2013年にPSPで発売された『リベリオンズ~Secret Game 2nd Stage~』。

『シークレットゲーム CODE:Revise』というアダルトゲームをリメイクしているのですが、リメイク前とはストーリーが8割以上変更されており、ボリュームも2倍に増えているため、ほぼ別物だと言えるでしょう。

ニンテンドースイッチでダウンロード版が販売されているため、現在はこちらをプレイするのをおすすめします。プレイ時間は25時間ほどですが、価格が1620円と非常に安く、よく半額セールも行っていてリーズナブルな作品です。

本作は前作の『シークレットゲーム -KILLER QUEEN-』の続編ですが、ストーリーはほとんど繋がっていないため前作未プレイでも問題ないです。前作を知っていると物語のラストににやりとできるシーンがあるというくらいですね。

ストーリー紹介

14人の若者が誘拐され、運営から命を賭けたデスゲームを強制的に行わされます。

参加者には一人一人別々のクリア条件が課され、クリア条件を満たして生き残ることを目指します。

主人公の藤田修平(ふじたしゅうへい)は聡明な人物であるため、ゲームの説明をされてもパニックにならず、幼馴染みの吹石琴美(ふきいしことみ)を生かすためにうまく立ち回ります。

修平はゲームに疑問を持っていました。みんなに課されたクリア条件が優しすぎることに。

クリア条件は何かをトリガーとして、凶悪な条件に変化するのではないかと考えていました。そして、そのトリガーが引かれたとき、ゲームは本格的に動き出します。

最初から最後まで息もつかせぬ面白さ

ノベルゲームは序盤は盛り上がらない作品が多いのですが、本作は序盤から息もつかせぬ面白さで、クリアまで一気にプレイしてしまいました!

25時間のプレイ時間がとても短く感じてしまうくらいのめり込んでしまいます。シナリオの構成、キャラクターの魅力、クライマックスの演出など、どれも秀逸なクオリティです。

特に、クリア条件が変動する2nd Stageへの移り変わりの演出が見事。これからどうなってしまうんだというわくわく感と不安感を募らせるストーリー展開・演出が素晴らしくて、もうクリアするまで寝られなくなるほどです。(寝ませんでした)

キャラクターの個性も高く、主人公は非常に魅力的。前作も同じようなデスゲームのストーリーでしたが、主人公に魅力が薄かったので今一盛り上がりませんでした。感情移入できる主人公がいることは大事なんだなと思いましたね。

全く予想できないストーリー展開!

こういったデスゲームものでしばしば起こる問題としては、誰が生き残るのか大体予想がついてしまうこと。

主人公とかヒロインとか、物語の流れ的にこの人が生き残るだろうと予想がつくことが多いんですよね。前作がまさしくそうだったのです。展開が読めてしまって個人的に前作はあまり面白いと思えませんでした。

しかし本作は、本当に全く予想できないストーリー展開を見せていきます。いわゆる予定調和のような展開はありません。

群像劇で描かれるため、主人公以外にも魅力的なキャラクターたちばかりで感情移入してしまいます。誰も死んでほしくないと思うほど、一人一人がきちんとしたバックボーンのある主要人物であるため、一体誰が死ぬのか予想することができません。

これもクリアまで没頭してしまう要因ですね。「このキャラたちはどうなっていくの!?」と気になる人たちが多すぎて、読む手が全く止まらなくなるんですw

ノベルゲームとしてはやや短めのお話ですが、満足度はすごく高い作品でした。価格も安いため気軽にプレイしてみてほしいです!

最後に

今回はストーリー重視の作品を紹介しました! どれもストーリーが本当に面白いですので、全部プレイしてみてほしいですね~。

RPGやアクションゲームにもストーリーが面白いソフトはあるけど、ノベルゲームはストーリーだけに集中できるのが強みだね。

ストーリー以外の要素に頭を使ったり時間を取られたりしたくないときは、ノベルゲームをプレイするのがおすすめだよ!