PS4でFF7のフルリメイクが決定しましたよね。FFシリーズは他にもリメイクや続編が発売されているシリーズは多いです。
でもFF8はどちらもされていないんですよね。PCに移植はされましたが、FF7のようなリメイクはありません。
リマスター版なら、PS4とニンテンドースイッチで発売されたね! 中身は変わらず移植だけど、グラフィックはかなり良くなっているのが嬉しいな。
それに追加機能でドローを3倍速で行えるので、原作より快適にプレイできるよ!
FF8って、FFシリーズの中でも特に賛否両論が多いゲームだよね~。
販売本数はFFシリーズの中でもすごく多いんだよね。まぁこれは前作のFF7が一世を風靡した作品だったからとも言えるけど。
FFファンの間でも評価が割れているゲームですからね。
根強いファンも多いですが、否定的意見が多いことも確かです。
評価が分かれる要因となったのは、その異質なゲームシステムにあります。私は、このゲームシステムをより分かりやすく、受け入れやすくしたリメイク作が出てほしいと思ってます。
FF8が一般的なRPGと異なる点
FF8が一般的なRPGと異なる点を、いくつか挙げてみましょう。
ジャンクションシステム

《出典:ファイナルファンタジーVIII》
G.F.(召喚獣)、魔法をキャラクターに装備させるジャンクションシステム。
キャラクターにはレベルという概念がありますが、レベルを上げてもステータスはあまり成長しません。
本作ではキャラの成長には、各ステータスに魔法を装備する必要があります。しかし自由に装備できるわけじゃなく、対応するステータスのジャンクションが可能なアビリティを習得したG.F.を装備しないといけません。
これは慣れれば難しいことではないのですが、初心者には取っつきにくいシステムだったと思います。
装備した魔法が強力であるほど、ステータスの上昇値も高くなりますが、ファイガなどのガ系魔法程度では、成長率は低いです。
後述するドローシステムの問題とも繋がるのですが、強力な魔法を手に入れる方法を知っていないと、今一キャラを強化することができず、難しいゲームという認識を持ってしまうかもしれません。
これは物語上でも意味のあることでして、主人公のスコールたちSeeDは、G.F.をジャンクションしているからこそ強いという特徴があります。
物語の後半で、G.F.には記憶を失うという副作用があることが発覚しますが、それでも戦うためにG.F.を使わないわけにはいかないと結論を出します。
その設定と矛盾しないように、G.F.をジャンクションしないとステータスを強化できず戦闘で勝てないゲームバランスになっているんです。
ドローシステム
《出典:ファイナルファンタジーVIII》
ドローシステムは、 FF8の中でも最大の賛否両論でしょう。
批判の内容には、「ドローシステムが面倒」という意見が多いです。
本作では魔法はアイテムのような扱いとなっており、ドローによって敵から魔法を数個奪うことができます。
ひとつの魔法を持てる数は、キャラ一人につき100個まで。
前述のジャンクションシステムで魔法をステータスに装備する場合は、魔法の数が多いほどステータスが強化されるため、基本的に100個集めて装備することになります。
このために、新しい魔法を持っている敵がいたら、パーティ全員が100個手に入れるまでひたすらドローを繰り返す単調プレイになりがちです。その場合、 ゲームを進めるテンポが著しく悪くなってしまいます。
しかし本当は、ドローは魔法を100個集めるためのシステムではないのです。これが初見の人には分かりにくいために、批判されやすいポイントとなっているんですよね。
このゲームには魔法精製というアビリティが存在し、アイテムから魔法を作り出すことができます。
こちらの方法だと、敵からドローするよりも強力な魔法が簡単に、かつ大量に作成可能です。
ジャンクション用の魔法は精製アビリティから集める、戦闘中に必要な魔法はドローで現地調達する、というのが本来のシステムなのです。
魔法が弱い

《出典:ファイナルファンタジーVIII》
FF8ではジャンクションのために魔法を集めますが、もちろん攻撃や回復のために魔法を発動することもできます。
ですが、他のFFシリーズと比べても、明らかにFF8の魔法は弱いです。
魔法精製のアビリティで強力な魔法を入手している場合は別ですが、どちらにしても、強力な魔法をステータスに装備して、通常攻撃を繰り返す方が簡単で強いという特徴があります。
これもFF8の世界観上、魔法が弱いというのは必然的なんですよね。
FF8では魔法は魔女だけが使える特別な力です。イデアやアルティミシア、物語終盤のリノアなどが使うことができます。
スコールたちが使っている魔法は『疑似魔法』と呼ばれるもので、魔女の魔法を模して作られた偽物です。オダイン博士が魔女研究の過程で理論を生み出しました。
疑似魔法は本来の魔法よりも弱いため、実際に戦闘で使ってもあまり強くないのです。
終盤のリノアのみ、魔女の力で戦う特殊技『ヴァリー』状態になると、本当の魔法が使えるようになり、疑似魔法の5倍の威力で魔法を放つことができます。(疑似魔法も消費されません)
このようにFF8のゲームバランスは、物語の世界観と密接にリンクしているのです。
魅力が初心者に伝わりにくいのが難点
FF8は今までのRPGの常識を大きく覆し、様々な独自要素を取り入れました。
難点なのは、その魅力が初心者に伝わりにくいことです。
先ほどのドローシステムについても、魔法精製のアビリティを実際に使用してみるまでは、闇雲に敵からドローしてしまうのも仕方が無いと思います。
また、疑似魔法に関する設定など、世界観の大事な要素がヘルプに記されています。プレイ中にヘルプを確認しない人も多いと思いますから、FF8の世界観の綿密さを知らないまま批難している方も少なくないでしょう。
自ら色々調べたり試したりしていかないと、FF8の魅力に気付けない構造になっているのです。FF8の初見プレイと、隅々まで知った上でのプレイでは、大きく印象が変わるゲームだと思います。
異質なゲームシステムですが非常によく作り込まれたゲームです。けれどもその異質さを、プレイヤーに受け入れさせる努力が足りていないように思われます。
ここが勿体ないところなんですよね。初心者を適切に案内していくゲームメイクをしていれば、現在とは評価が変わっていたかもしれません。
リメイクで評価が一変する可能性を秘めた作品
FF8はシナリオ、システム共に、綿密に作られているのにも関わらず、それが初見で伝わりにくいゲームになっていました。
これらを解決するリメイクを行えば、現在の賛否両論から大きく評価を一変させる可能性を秘めたゲームであると思います!
是非リメイクしてほしいね~。
キングダムハーツなどで声優があてられたりもしているし、リメイクしてキャライメージが崩れることもあまりないと思うんだよね。
ファンも多いと思うから売上も悪くはならないと思う。とっつきにくさを解消したリメイクになれば、再評価されるだろうな。
まだ未プレイの方は、リマスター版をプレイしてみてほしいです。やり込めばとても面白いゲームですので、ファンが増えてくれたら嬉しいですね!