エニックスと合併前の旧スクウェアが発売した、PS1のゲームソフト『チョコボレーシング』を覚えていますか?
スクウェアはRPGのイメージが強く、あまりレースゲームを出している印象はありませんが、チョコボレーシングは非常によくできたレースゲームだったと思います。
技術を要求される本格的なレースゲームというより、誰でもできる気楽さを目指したレースゲームだったよね!
『マリオカート』という強力な競合ソフトが存在したけど、チョコボレーシングはまた違った完成度の高さがあって、決してマリオカートにもひけを取ってはいなかったと思うよ。
リメイクや続編が発売していないので、最近のユーザ層にはあまり知られていないソフトかもしれませんね。
根強い人気があると思いますので、是非とも最新ハードで遊びたいです!
チョコボレーシングとは

《出典:チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜》
1999年にスクウェアが発売したレースゲーム、『チョコボレーシング』。
ファイナルファンタジーシリーズのチョコボを主人公とした作品で、他にもモーグリ、白魔道士、バハムートなど、様々なキャラクターが登場します。
キャラクターデザインは『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズを基にしています。当時はチョコボを主役にあてた作品が多かったですね。
キャラゲーの要素を備えていますが、ゲーム自体もとてもよくできた作品です。
一人で遊べるストーリーモードがあり、ストーリーとムービーを楽しみながらレースを楽しむことが可能です。
グランプリモードなどでは2人プレイも可能で、家族や友達と一緒に遊べます。
ストーリーモードをクリアする度に新キャラが使えるようになり、その数全部で18キャラ。周回プレイするモチベーションにもなるので、一人でも長く楽しめる作品です。
ゲームの特徴

《出典:チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜》
『グランツーリスモ』のようなリアル路線のレースゲームとは異なり、『マリオカート』のような派手な逆転を行えるゲームです。
キャラクター毎にスピードやドリフトなどの性能差があり、またレース開始前にアビリティを一つ選択します。
アビリティは走行中に少しずつゲージが回復し、MAXになると発動でき、様々な恩恵を受けられます。
アビリティを例に挙げると、『ダッシュ』なら一時的に走行スピードが上昇、『メガフレア』なら自分以外の全プレイヤーを強制的に大クラッシュさせるなど。強力なアビリティほどゲージの回復速度が遅くなります。
また『マリオカート』でのアイテムのようなものとして、レース中の魔石を拾って、魔法を使うことができます。
相手をクラッシュさせる炎を前方に飛ばす『ファイア』、自分以外のキャラの速度を低下させる『ミニマム』、一定時間魔法を跳ね返すバリアを張る『リフレク』など、様々な魔石が登場。
魔石は3つまで持つことができ、連続で同じ種類の魔石を入手した場合は、魔石がレベルアップしより強力な魔法になります。(サンダーを3つ手に入れたらサンダガになるなど)
レベルアップ前に魔石をどんどん使っていくか、レベルアップさせるために同種の魔石を入手するまで温存しておくか、駆け引きが生まれるのが面白いところです。
この魔石とアビリティをうまく活用することが、レースで勝利するために必要なこととなります。
名曲の数々がレースを盛り上げる!
FFシリーズ派生作品であるため、レース中の曲にはFFシリーズのアレンジ曲が採用されています。
FF3のラスボス戦の曲、FF5のエンディング曲など、過去の名曲のアレンジとなっており、どれも良曲ばかりです!
FF好きであればサウンドトラックだけでもオススメしたいほどのクオリティなので、これだけでもプレイする価値があると思います。
リメイク、続編は出る?
チョコボレーシングは発売後、『チョコボコレクション』に収録され、ゲームアーカイブスでも配信されています。
しかしリメイクや続編といったものは未だ登場していません。
3DS発売当初、スクウェアエニックスからチョコボレーシングの続編を開発しているという発表がありました。
しかし開発はお蔵入りされたようで、結局発売はされなかったです。
現代にチョコボレーシングが開発されれば、PS1よりも遙かにグラフィックは向上するでしょうし、FFシリーズから多くのキャラを登場させることも可能だと思います。
またネットワーク対戦が当たり前となった昨今、インターネットに繋げて大人数でプレイできればもっと人気が広がるでしょう。
本家FFシリーズの人気も衰えていないので、派生作品であるこの作品も、一定の需要は期待できます。リメイクや続編の可能性は決して0ではないと思われます。
未プレイの方は是非
未プレイの方には是非ともやってほしいですね。
マリオカートが楽しめる人ならチョコボレーシングも楽しめるでしょう。難易度はそれほど高くないので、FF好きの人であれば、レースゲームが苦手な人にもオススメですよ!