質の低い企業型ゲーム攻略サイトが検索上位に来る理由を解説【GameWith、Game8、アルテマ】

ゲームの攻略情報について調べると、『GameWith』『Game8』『アルテマ』といった、企業が運営しているゲーム攻略サイトが検索上位に表示されることが多いです。

これらのサイトは多くのゲームについて記事を作成していますから、ゲーマーなら一度は見かけたことがあると思います。というより、ゲームについて調べると大抵まずこれらのサイトが出てくると言っても過言ではありません。

あまり他サイトの批判はしたくないけど、一人のゲーマーとして意見を言わせてもらえば、「本当にちゃんとゲームをプレイしたの?」と言いたくなるエアプのような情報がたくさんあるよね。

ゲームについて詳しい人ほど、これらの企業型ゲーム攻略サイトに対して不満を持っているんじゃないかな。誤情報や工事中のページが平気で存在して放置され続けるから、ゲーム攻略サイトとして役に立たないって思っちゃうんだよね……。

なにより、一番の問題はこれらのサイトが検索上位に表示されることですね。誤情報や工事中のページすら上位に来てしまい、丁寧に情報を載せている個人サイトが検索下位に埋もれています。

検索結果の2ページ目以降を見るユーザーはごくわずかで、1ページ目でも下の方に出てくるサイトはあまり読まれません。なのに検索上位は企業型ゲーム攻略サイトで埋め尽くされており、良いサイトを見つけるのが難しいです。

なぜ企業型ゲーム攻略サイトは誤情報や質の低いページが多いのか。そしてそれがどうして検索上位にきてしまうのか。その理由を解説します。

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個人サイト ⇒ 攻略wiki ⇒ 企業サイトへの変遷

10年以上前は、個人が運営しているゲーム攻略サイトが流行っていて、ゲームタイトル毎に人気のサイトは違いました。

個人が運営している攻略サイトなので、どのように攻略情報を扱っているかはそのサイト運営者の個性が反映されています。サイト運営者の主観の意見を読めるのが面白く、機械的なデータだけではなく、キャラクターや武器などの評価を一つの意見として読める楽しさがありました。

わざわざ手間暇をかけてゲーム攻略サイトを開設している以上、よっぽどそのゲームが好きで詳しい人でなければ運営していません。攻略情報が載るスピードは現代の企業サイトより遅めだったものの、ちゃんとプレイしている人の経験を基に正確な情報が記載されるのでとても参考になりました。

2000年代後半になってくると、有志が自由に編集できる攻略wikiが流行り始めます。個人サイトと比べて編集する人数が圧倒的に多いため、遥かに速いスピードで多くの情報が掲載されていました。

ただし個人個人のやりたいように自由に編集ができないために、形式ばったお堅い内容になってしまうことと、編集荒らしが発生するというリスクがあります。あまりにも荒らしが酷いサイトでは編集できないようになってしまい、情報が更新されなくなるサイトも発生しました。

現在でも攻略wikiが存在するタイトルは多くありますが、検索結果の下位に埋もれやすくなっており、編集する人が少ないので人気タイトルでなければ満足な内容が掲載されていないことも珍しくありません。

そしてスマホのアプリゲームが流行し始めた2013年頃に、GameWithを始めとした企業型ゲーム攻略サイトが誕生。企業サイトは圧倒的な更新スピードを誇り検索上位に載るようになったものの、その情報の正確性が低く、誤情報が平気で載っていることも。

対人戦ゲームの情報は明らかにプレイスキルが低い人が執筆しているだろうと思うくらい、初心者向けの内容になっています。ゲームをやりこんでいる人からは企業サイトに不満が続出していますが、企業はビジネスのためにやっているので、お金にならなければ記事の修正は行われません。

類似サイトのGame8やアルテマといったサイトも現れ、今ではこれらの企業サイトが検索上位を占めている状況です。一昔前に比べ、ゲーム攻略情報において検索の質が明らかに低下しています。

企業型ゲーム攻略サイトはライターを雇う量産スタイル

企業型ゲーム攻略サイトの運営方法は、ライターを雇って記事を量産していくスタイル。

特定のタイトルについて記事を書けるライターを雇って書かせているのですが、記事の質や正確性はライター次第であり、企業の方はゲームに詳しいわけではないので誤情報があっても気づけずに掲載されます。

また、クラウドソーシングでライターや記事を安く買い叩いていることもあり、その場合ライターもそれ相応の記事しか書かないです。

儲けにならない個人サイトや有志が更新するwikiでは、そのゲームが好きで趣味でやっているようなものなので、納得いくまでゲームをやり込んでページを作り込むことができました。

しかし、ビジネスと割り切っているライターは時間をかければかけるほど時給換算での儲けが減るので、にわか知識でどんどん記事を作成してしまうのです。良いサイト作りを目指しているわけではなく、ノルマをこなすためにやっているためですね。

ライターによっては、他の攻略サイトや攻略wikiに記載されている内容をコピーして転載するということもやります。実際にそれがばれて訴訟になったこともありますし、表沙汰になっていないものもたくさんあるでしょう。

丸々コピペしているだけだとばれやすいですが、多少言い回しを変えて書く分にはばれにくいです。ゲームをプレイしていなくても他サイトから内容をパクってこれるので、ますますエアプと言いたくなる内容が散見されるというからくりなのです。

ページの質や正確性よりも、スピードと量で勝負している

企業型ゲーム攻略サイトは、ページの質や正確性よりもスピードと量で勝負しています。

Googleの検索アルゴリズムの都合上、先に更新されたページが検索上位にいきやすくなっており、時間をかけて調査して作り込んだ記事より、内容が雑でも更新スピードが速い記事が検索で有利となっています。

そのため、企業としてはスピードと量を重視しており、ページの質と正確性に関してはそれほど意識していません。内容がおざなりだったり、中には「調査中」と書かれているだけのページがたくさん存在するのは、こういった理由のため。

発売したてのゲームなら、簡潔でも攻略情報が素早く載っているとありがたいとは思いますが、時間が経ってきたらもっと追記してほしいと思いますよね。ただ追記せずとも上位に載り続けるため、結局新しいゲームについて新記事を増やしていく方がサイトの収益が伸びるのです。

対人戦のゲームだと、初心者が書いたような記事が多いのはこれが原因。そもそもあまりゲームをやり込んでいないライターが速度重視で記事を作成するので、どうしても上手いプレイヤーが見たときに納得できない内容の記事が作られていきます。

Googleが権威性を重視してきており、個人サイトは評価されない

企業型ゲーム攻略サイトが質よりスピードと量を重視していると書きましたが、そういったサイトが上位表示されなければ問題はありませんでした。

しかし2018年頃から、Googleは権威性を重視しています。簡単に言えば、「個人サイトよりも企業サイトの方が情報の正確性を信頼できる」と考え、企業サイトを検索上位にあげるように優遇しているということ。

これは特にYMYLと呼ばれるジャンル「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」に対して強く重視されています。

たとえば病気の治療法について個人がデマを書いてしまうと人の命に関わることであるため、医療系の会社のページを優先して上位表示しようというもの。

2019年以降はどのジャンルでもこの方針が強まっており、記事の質によらず個人サイトは評価されにくく検索下位に埋もれやすくなってしまっています。

このため、「調査中」としか書いていないページや、中身がろくになかったり間違った情報が書いてあったりする企業サイトが上位に表示され、これらの企業サイトを「検索妨害」と呼ぶ人も多くなっているのが現状です。

ユーザーが本当に求めている検索結果になっているのだろうか?

個人サイトより企業サイトを優先するというのは、そちらの方がユーザーのためになる優良な記事が多いとGoogleが判断してのこと。

YMYLのジャンルでは極めて重要なことですが、趣味の領域でもそれが重要なのかというのは疑問が残りますね。

なにより、企業サイトの方が現実的に優れた記事を掲載しているのなら全く問題ないのですが、現実は企業型ゲーム攻略サイトの質が個人サイトよりも低いことが問題なのです。

もしGoogleが企業サイトを優遇せず、情報の質をきちんと重視していくアルゴリズムにしていれば、てきとーな記事を書いた企業サイトは検索下位に埋もれていき、優良な個人サイトが上位に表示されるようになります。

そうなれば企業サイトも検索上位に上げるために質を重視したページ作成を行うようになります。全てのサイトがより良いサイト作りを目指し、質の高いページが検索上位にいく健全な検索結果へと戻るでしょう。

それこそがユーザーの求めている検索結果だと思うんですよね。ユーザーにとって、個人サイトか企業サイトかだなんてどうでもいいはずです。それよりも「検索したら正しくて役に立つページがでてくること」が最も大事なことです。

Googleの現在の方針はユーザーの求めている検索結果になっていないのではないかと感じますね。ページの質が悪くても企業サイトを優遇するのはやめてもらいたいものですね。

まとめ

企業型ゲーム攻略サイトはライターを雇って記事を書かせているため、記事の質がライターのモラル次第です。収益にならないと判断されたページは、情報が古くても間違っていても更新されることはありません。

それが検索上位に来てしまうのは、企業サイトを優遇するGoogleの方針が問題ですね。本当にユーザーのためになる検索結果になってほしいと思います。

もちろん企業サイトでも良い情報が載っていることはあるし、個人サイトにも間違った情報が載っていることはあるんだよね。

いま大事なのはユーザーのネットリテラシーだと思うよ。検索結果が上に来ているものが優れたサイトなのではなく、「どの情報が正しいのか、価値があるのか」というのを自分で判断するしかないかな。